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デザイン性を支える革加工

レザーを使用した小物アイテムの中で、冬場の手袋に使用される事のある、「鹿」の革は、水分を吸収しても、比較的安定した品質を保ち、伸び縮みの伸縮性に優れているというような利点から、手袋などに適しているレザーであると考えられているようです。

動物の革を原料とするレザー製品は、「鹿」の他にも、羊、ヤギ、馬、豚、バッファローなどが原料皮とされ、多くのレザー製品が量産されています。

レザーの代表格は、「牛」でありますが、牛のレザーは、性別、年齢によって、品質の性質が変化する為、いくつかの分類などにグレード分けされています。このようなレザーの違いを熟知している革職人たちは、どの品種のレザーを、鞄、財布、靴、手袋、小物類などに使用するべきかなどを即座に判断し必要に応じて特殊な革加工を行います。

皆さんが、日常的に頻繁に目にする革加工の1つは、「エナメル」と呼ばれる、レザーの光沢が強調された加工法になるのではないでしょうか。

エナメル加工は、樹脂塗料を塗布する事で、その特徴的なまばゆい光沢感をレザーにもたらしているそうです。エナメル加工は、革靴や革財布、革鞄など幅広いレザーアイテムに活用され、製品のバリエーションの枠を広げています。

革職人たちは、デザイナーたちからの要求に応えられるように、長い年月の中で、様々なバリエーションの革加工を開発してきました。彼らの努力の賜物が、現代の表現豊かな珠玉のレザー製品を支えているのです。